単価の積み上げ方法はいくつかあると思います。
その1つとして、自分の1時間を何円にするかという考え方があります。
たとえば、特別に技能を必要としないという場合、時給換算800円での見積りがあります。
一方、誰でもできる仕事ではなく、プログラミングやデザインなどいわゆる技術料を加味する場合もあります。
もちろん、高い技術やそれほどでもない技術もあるでしょう。
もしかしたら技術力とは別に、丁寧な仕事か粗い仕事かで納品物を作成する場合もあると思います。
あるいは、納品後、その納品物が発注者にもたらす利益の大小によるかもしれません。
その上で、時給換算1,200円なのか、2,400円なのか、10,000円なのか、30,000円なのか・・・。
もう1つは、発注者と取引を開始するためまたは、受注実績として数えるために自分が受け取るべき報酬の一部を営業経費とする考え方です。
つまり、本当は100,000円ほしい案件だとしても、同じ発注者から継続して受注できる見込みであれば、6万円分値引きしてしまって何としても受注するというやり方。その6万円を営業経費として考えるというものです。
目先の話として6万円の損失になりますが、その後の1年間に継続してまとまったた受注ができるとすれば、6万円の損失はカバーできる可能性は高いです。
(ちなみに当方の場合、英訳案件をご紹介することはほとんどありません f(^^; )
最後に、個人的に嫌悪感を覚える単価設定方法をご紹介します。
それは、
「現在、ある専門企業で当該業務を担当中。会社での単価は10,000円でするが、今回は個人で請けるので8,000円でいいです」というもの。
こういうことを平気で言われる方は、やはり商売を分かっていない方のように見えて取引したくありません。
その会社名であるからこその10,000円なのかどうか、会社を運営するためにどれほどの経費を必要としているのか、わかっていないのでしょう。
特別な評価制度がない企業において、月に20日間で手取り30万円の方は、
乱暴な計算をすれば、300,000円÷20日÷8時間で1時間当たり1,875円です。
(正当な評価がされないということで、独立し自ら起業するか、SOHOとして個人$1する優秀な方が多いのも事実です)
基本的に、
仕事ができる(プログラミングができる、デザインができる)ことと
商取引(営業活動から請求支払いまで)をすることは、似て非なりと考えます。
ビジネスマッチング系サイトでは、見積りを受け取った側は、その見積者が単価10,000円の会社でどれくらいのパフォーマンスを出しているか知る由もありません。
そもそも企業における単価は、対応スタッフで請負単価を変えるということはないと思います。
それは、スタッフ個人が責任を持つのではなく、会社として責任を持つからです。
ただ、よほど対外的に見栄えのするスタッフを名指しで対応させる場合は、この限りではありません。